添えない恋と 知りながら
時の流れに この身を焦がす…
花びら一片（ひとひら） ひらひらと
帯を解いて あの世まで
夢の小舟に 想い重ねて
ゆらゆらゆれて 奈落の底へ
あゞ 今宵… 花舞い落ちて……
乾いた花に ひとしずく
こころ身体に あなたの愛が…
明かりに照らされ 愛されて
映す鏡に ゆれる影
褥（しとね）・枕へ 漏らす吐息も
さくらの花に 色染められて
あゞ 私… 花舞い落ちて……
運命（さだめ）が夢を 連れてゆく
花の命は 短きものと…
哀れむこころか 円窓（まど）の月
雲に隠れて 涙月
恋は糸遊（いとゆう） 想い叶わず
残り香抱いて 命火灯す
あゞ ひとり… 花舞い落ちて……
恋は糸遊（いとゆう） 願い叶えて
残り香抱いて 命火燃やす
あゞ 私… 花舞い落ちて……